経営理論に関する基礎知識 5フォースモデル ~売り手・買い手・代替品の脅威~
こんにちは。
本日は、本日は、5フォースモデルの
①既存市場の競合②新規参入③売り手④買い手 ⑤代替品
の中から、③売り手④買い手 ⑤代替品への対抗方法について記事にします。
売り手の交渉力
部品や原材料のサプライヤーが独自の技術を有していたり、寡占状態の場合には、売り手の交渉力が高まり、高い価格を受け入れざるを得ないなど、リスクが高まります。
パソコンのウインドウズやIntelなどが良く例として挙げられます
では、どのように対抗するのか?
①代替部品・原材料を発掘・開発することで、売り手の交渉力を弱めることが出来ます。レアメタルがこの例になります。
②売り手を自社に取り込む(売り手を買収する・役員を派遣する)または取り込まれる(売り手の傘下に入る・役員を受け入れる)ことにより、弱めることが可能になります。銀行から役員を受け入れることはこの例になります。
買い手の交渉力
買い手の規模が大きく、その先に多くの顧客を抱えている場合は、交渉力が強くなり、脅威になります。最近は、大手の流通会社がPBの開発に力を入れていますが、これは買い手の交渉力が強い例になります。
①製品を差別化し、買い手の交渉力を弱める(自社の交渉力を強める)
②買い手を自社に取り込む(買い手を買収する・役員を派遣する)または取り込まれる(買い手の傘下に入る・役員を受け入れる)ことにより、弱めることが可能になります。
売り手と買い手の綱引き
「ダイエー・松下(現パナソニック)戦争」は有名ですね。松下電器産業の製品を大幅に値引きして販売したダイエーに対して、松下電器産業が出荷を差し止めたり、その松下電器産業をダイエーが独占禁止法で訴えるなど、綱引きが激化した時代がありました。現在は、このような綱引きがニュースになることは少なくなりました。
代替品の脅威
代替品の脅威は、自社にとって破滅的な結果をもたらす場合があります。
代替品は、現在の自社の製品に完全にとって代わる場合があり注意が必要です。
CDが発売され、レコード針が売れなくなったり、デジカメが発売されたことにより、フィルムが売れなくなったりする例がこれにあたります。
これに対しては、機を見て自社も参入することや、あらかじめ多角化しておくことで、単一製品への依存を減らしておくことが重要になります。
ここまで5フォース分析について見てきましたが、自社を取り巻く脅威を分析することで、事業の継続可能性を高めること。そして、収益を高めることに役立ちますので、一度分析してみてはいかがでしょうか?
本日は以上になります。
私の大切な診断士仲間のブログもお読みください
こちら↓の鬼をクリックしていただけると励みになります。