60点を狙うことと、100点を狙って60点になることは全然違う
こんにちは。
本日は診断士二次試験で
『60点を狙うことと、100点を狙って60点になることは全然違う』について記事にします。
資格試験の勉強をする上で、100点をとれるように勉強することは、より理解を深めることであり、合格後の実務につながる知識をより得ているという意味で、素晴らしいことだと思います。
ところが、100点を狙うことで40点になってしまう可能性がある試験が診断士の二次試験だと私は思います。
そもそも、診断士二次試験は100点解答が公表されない試験です。それなのに100点を狙う勉強ができるかも疑問なのですけどね・・・
こちらの過去記事もお読みください
hide-syaroushi-shinndannshi.hatenablog.com
私は、65点~70点あたりを狙える勉強をすべきだと思います。
ここで、他の人に突っ込まれる前に、私自身で突っ込みを入れたいのですが、100点を狙う勉強ができないと言っておきながら、65点~70点を狙う勉強をすべきというのも、おかしいのではないか・・・という疑問もわきますよね。
では、65点~70点を狙う勉強というのは、どういうことでしょうか?
■すべての要素を詰め込もうとしない
与件文から、解答に使える要素を探すと、沢山見つかる場合があります。必要なキーワードが盛り込まれていることも、採点の要素になっているようですから、全部盛り込みたくなる気持ちはわかります。
ただ、解答のリード文やまとめ文を犠牲にしてまで、盛り込むことは危険です。なぜなら、キーワードのみで採点されているはずがないからです。
そのような解答は、かえって設問に答えていないとして、得点が低く抑えられてしまう可能性は高いと言えるでしょう。
■解答要素の設問間の切り分けを無理に行わない
同じ解答要素を、2つの設問に入れる解答が思い浮かんでしまい、無理やり他の物を見つけることに躍起になってしまうことがあります。
この場合は、両方に入れてしまって大丈夫です。
もちろん、問われ方はことなりますので、解答の仕方は異なることに気を付けてください。
無理やり分けようとすると、別の要素を持って来ることになりますので、事故解答になる可能性も高まります。
■与件文の文章に×は付けられない
私は令和元年の事例Ⅲ 第3問の(設問1)について、C社社長が社内に示した方針を要約して、そのまま解答にしました。
正直なところ時間が足らず、良い解答が浮かばなかったからです。そのまま要約したものが、満点解答であることは考えにくいのですが、与件文にある文章なので、×はつけにくく、得点は入ったと考えています。
なぜなら、事例Ⅲの得点開示結果が70点だったからです。
■すべてを説明しようとしない
まず前提として、設問には漏らさずすべて解答する必要があります。
次のような解答例を見てみましょう。
”付加価値を高めることで単価を上げ、売り上げを向上させる”
どの事例でも使いそうな解答だと思います。しかし、”売り上げを向上させる”まで解答に書く必要があるのかは、検討が必要です。付加価値を高めることが施策の効果として最適であれば、その後は不要です。
■(試験当日)細かい言葉使いに気を取られすぎない
文字数の都合上、体言止めになってしまう。”てにおは”がおかしいなど、細かい言葉使いに時間をかけてしまう場合があります。もちろん、正しく使うことに越したことはありません。ただ、そこに時間を使ってしまい、解答内容を熟考する時間を失っては、本末転倒です。
■(試験当日)自分で決めた時間割に気を取られすぎない
80分で解答を仕上げなければならないことから、細かい時間割を作成して取り組む人は多いようです。(私は50分を過ぎたら、絶対に解答を書き始める事だけ決めていました)
この時間割、例えば10分で与件文を読むと決めていた場合、与件文が長かったらどうしますか?設問数が多かったらどうしますか?
試験本番は、初見の問題に緊張した中で取り組みます。『時間が気になって、与件文の読み込みに集中できなかった』なんてことが起きないようにしましょう。
あくまでも、目安として時間を設定するようにします。
以上が私が言いたい、65点~70点をねらうことです。余裕を持つことで良い結果に結びつくことも多いですから、ゆる~く構えることを私はお勧めします。
本日は以上になります。
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