経営理論に関する基礎知識 5フォースモデル~既存市場での競争回避~
こんにちは。
本日も引き続き経営理論の基礎知識を記事にしています。
昨日は、事業戦略を策定するにあたって、使える分析方法として、SWOT分析と5フォースモデルを紹介しました。
本日はその5フォースモデルを使って競争を回避する戦略を考えてみます。
この競争を回避するというのは、逃げ回るという意味ではありません。ニーズのあるところには、必ず競合があります。
また、商品・サービスを提供する場合に、すべてを自社で用意することは出来ませんから、売り手の脅威も存在します。
その中で、どのように自社を有利な状況に置き、競争力を維持するかが課題になります。
既存市場での競争回避
自社の商品・サービスを買い手にとっての魅力的を高めることにより、価格面ではない優位性を築く戦略。
品質・デザイン・サービスのきめ細やかさ・ブランド・企業イメージなどにより、差別化を図ることで差別化し、競争を回避します。
②コストリーダーシップ戦略
同種の商品を低いコストで生産することで、競合企業と差別化を図る戦略。
大量生産による規模の経済を追求する方法と、早期に参入して経験を積むことで得られる、経験曲線効果を得ることで、低コストを実現して差別化を図ります。
(あくまでもコストに着目した考え方であり、低価格で販売するとは限りません)
③集中戦略
対象となる市場を細分化することで、その限られた市場にマッチした差別化された商品・サービス。またはコストリーダーシップを追求することで、競争力を得ようとする戦略。
自動車業界でいうと、①はホンダ②はトヨタ自動車③はマツダをイメージしていただくとわかりやすいのではないでしょうか?
マツダは、企業規模からして自動車市場のすべての分野で商品を揃えることは出来ません。そこで、SUVやコンパクトの分野に絞り、デザインやブランドイメージ向上により、差別化集中戦略をとっているのです。
本日は以上になります。
明日も引き続き、5フォースモデルによる競争回避戦略(新規参入企業に対する参入障壁)について記事にします。
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