ひでのつぶやきブログ

社会保険労務士・中小企業診断士(見習い)が自分の考えをただまとめるだけのブログです

経営理論に関する基礎知識 5フォースモデル ~新規参入の脅威~

こんにちは。

本日は、5フォースモデルによる競争回避戦略(新規参入企業に対する参入障壁)について記事にします。

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5フォースモデルは、5つの脅威を表しています。その5つは以下の通りです。

①既存市場の競合②新規参入③売り手④買い手 ⑤代替品

 

 

前回の記事では、その中から①既存市場の競合の中でいかに競争を避けるかを記事にしました。

本日は、如何に新規参入をさせないように参入障壁を作るかがテーマです。

 

それではすすめて行きましょう。

 

参入障壁

参入障壁とは、自社の商品・サービスのポジションに類似した商品・サービスを提供しようとする新規参入者が入ってきにくいようにするものです。

入ってきにくいことを、参入障壁が高い。容易に入ることが出来る状態を、参入障壁が低いと言います。

では、どのようにすれば、参入障壁が高くなるのでしょうか?

製造業の例で説明していきたいと思います。

 

規模の経済性

企業の規模や生産量などが大きくなれば、費用が逓減する(1単位生産するのに必要なコストが下がる)ことを、規模の経済性が働くと言います。初めに大きな投資を行うことで、規模の経済性を働かせることが出来れば、参入障壁を高くすることが出来ます。

 

経験曲線効果

生産量の積み重ね(累積数量)による、経験を重ねることで、費用が逓減することを、経験曲線効果と言います。規模の経済性と異なるのは、規模は小さくても、いち早く生産に取り組むことで、参入障壁を高くすることが可能であることです。

 

巨額の投資

参入しようとすると、巨額の投資が必要である場合は、そもそも参入障壁は高くなります。(鉄鋼業などがこの例になります)

 

製品の差別化

製品そのものが、非常に差別化されている。ブランド力が高い場合には、他の企業が参入しようとしても、顧客の獲得が困難なため、参入障壁が高くなります。

 

流通チャネル

流通チャネルが確立されているような場合は、参入障壁が高くなります。

の日本の自動車産業は、ディーラー網を整備し、きめ細かなサービスを提供することで、他国の自動車メーカーや、他の産業(家電メーカーなど)からの新規参入を妨げる事につながっています。

 

特許など独自の技術

その製品に特許などの独自の技術が採用されている場合は、参入障壁が高くなります。

特許が切れる前の医薬品などはこの例です。

 

政府の規制

参入するためには、政府による許認可が必要な場合は、参入障壁になります。

ガスや電気はこの例になります。

 

以上のように、参入障壁を高める方法は様々にありますが、中小企業としてコントロールできるのは、製品の差別化・特許などの独自技術・経験曲線効果といったあたりでしょうか?

ただ、やみくもに差別化と言っても、難しいのも事実です。この場合は、市場を十分に細分化し(自社にとっては十分な規模のニーズがあり、大企業にとっては、小さすぎるような市場がベストです)その細分化された市場で差別化を行うことが必要になります。

 

本日は以上になります。

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