最近の若者は・・・・について
こんにちは。
本日は”最近の若者は・・・・”について記事にします。
「最近の若者は・・・・」現在48歳の私が若いころも、よく言われていました。江戸時代にも同様の記述があると言われるくらい、いつの時代も言われることのようです。
特に最近では、
- 仕事をすぐにやめてしまう
- 指示をしないと何もしない
- 仕事以外で付き合おうとしない
そんな風に、仕事上のことで使われることも多いように思います。
では変わったのは若者なのでしょうか?
私は、変わったのはむしろ会社の方ではないかと思っています。
◆バブル崩壊と、その後の経済の低迷による、賃金カーブのフラット化(年功序列賃金制度の崩壊)により、若い時代の低賃金を受け入れるメリットは無くなっています。(長期間同じ会社に勤めることで、将来は高い賃金を受け取れる蓋然性が低下しているため)
◆50代以上世代の割合が多いことや、組織のスリム化の影響で、ポストに就く可能性が低く、組織の中で自己肯定感を得られる機会が少なくなった。
◆日本全体の経済成長が低迷する中、会社の成長も低い。または、十分な利益を上げているにも関わらず、会社自身が将来の見通しを悲観しがちで、常に保守的な将来像しか描けていない(対外的には立派なビジョンや将来の見通しを掲げているが、社内では保守的で厳しさだけが強調されている)
そのような会社で、将来に向けた前向きな努力を引き出せるでしょうか?
このような傾向は、創業の古い企業ほど強いです。
一方、創業間もない会社では、創業者の強い情熱に支えられ、現在のような経済情勢の下でも、成長している場合が多く、異なった傾向が見られます。
以下のグラフは20代 30代の収入を階級別にグラフにしたものです
いかがでしょうか?
収入階級が徐々に左寄り(収入の減少)になってきていることがわかります。
このことからも、企業は十分な対価を若年層に対して、支払うことが出来ていないことがわかります。
世界と比較しても、以下の過去記事のように若年層を中心として低所得化の傾向が見て取れます。
hide-syaroushi-shinndannshi.hatenablog.com
では、若年層の仕事に対する態度は変化しているのでしょうか?
下のグラフは新規大学卒業者の3年後離職率の推移です(厚生労働省資料抜粋)
いかがでしょうか?平成の初めの頃と比較すると、離職割合は近年増加していますが、平成7年以降で見るとむしろ減少しているようにも見えます。
以下は内閣府の『就労等に関する若者の意識調査』の資料です
確かに、平成23年よりも平成29年の方がプライベートを優先する若年労働者が増加している(若年層の意識が変化したと読み取れる)結果も出ています。
しかし、ここからは私の個人的な見解ですが、これは会社や社会が変わってきたことで、若年層の意識が変わって来たのではないでしょうか?
社内(経営層や管理職層)の意識を変えることで、自社で働く若年労働者の意識を変化させることが可能だと思いませんか?
是非、今日からでも実践しませんか?
本日は以上になります。
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